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【小論文解答】:2022年/昭和大学/医学部/2月13日分

 オンライン診療のメリットは、来院困難となった在宅の高齢者や僻地・島嶼部などの遠隔地の患者に対してきめ細やかな管理・対処が可能になった点にある。医師はこれまでも往診という形でこれらの人々に対応してきたが、1人の医師がサポートできる人数は限られており、また後期高齢者の増加や地域の交通手段の不便さの増大によってこれまで通りのやり方では対処できなくなってきた。オンライン診療はこうした問題を解決し、医師と患者双方の診療上の時間的・精神的負担を軽減した。またコロナ下で感染を恐れ来院を控えるようになった患者に対するサポートとしてもオンライン診療は有効に機能している。
 一方オンライン診療のデメリットは、直接患者に向き合うことで得られる診療データが得られないということである。オンライン診療では、患者の画像データと会話、それに付随する簡単な医療データによる判断が主となり、表情や顔色、触診で得られる「実感としての情報」が得られない。それが的確な診断のための妨げとなる可能性は十分にある。また高齢者にとって情報通信機器の操作が難しく診療がうまく行かないこともあるだろう。
 よって医師は実際の対面診療とオンライン診療殿違いを十分理解し、オンライン診療では何が得にくいのかを踏まえた上で、対面診療同様の情報を患者から得るために必要なコミュニケーションの技術に関する知識をきちんと持っておく必要があると私は考える。(596字)

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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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