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【小論文解答】:2021年/昭和大学/医学部/2月14日分

 遺伝子疾患の患者さんを診療するにあたって大切なことは2つあると私は考える。まず1つは遺伝子疾患についての知識を絶えず蓄積し、見落としを減らすよう努めることである。本文にあるように、遺伝子疾患は現在年間270種類のペースで発見されており、現在までの数は9000を超える。その量は膨大であるが、医師が遺伝子疾患を見落とせばその患者は不適切な治療を受ける可能性があり、しかも回復しない状態で苦しい人生を送ることになる。たとえ治療法がまだ確立されていなくても、自分の病気の原因が遺伝子由来であることを知ることで、「不適切な治療」や「病名や原因が分からない不安や苦しみ」からは解放される。そのために医師は絶えず情報を収集・更新していくことが大切である。
 2つ目は遺伝子疾患を「欠陥」と捉えず「多様性」の1つとして理解するような認識を持って向き合うことである。私たちは遺伝子に基づく病態を「欠陥の表れ」として認識するような傾向を持ちがちであるが、そうした見方は患者さんの固有性や尊厳を軽視したものである。医師は患者を対等な存在として認識し扱うこと必要であり、それは遺伝子疾患の患者さんであっても例外ではない。また「尊厳の重視」という観点で言えば、彼らの「遺伝子情報」の管理には通常の患者さん以上に厳重な配慮が求められる。患者さんやその関係者が社会で不利益を被らないようにすることも医師の義務である、と私は考える。(595字)

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玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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