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【小論文解答】:2022年/昭和大学/医学部/2月12日分

 コロナ禍で孤独や閉塞感を抱える子供たちに対して、私は「バーチャル課外授業」を提案する。子供たちにとって最もつらいのは、教室内ですぐ近くにいる同級生と気軽にコミュニケーションが取れないことだと私は思う。マスクで顔の下半分が隠れていると相手の表情が読みにくいし声も聴き取りにくくなる。また接触を伴う集団行動がしづらいという物理的な状況も同級生に対する心理的な距離を生み出す。「人に迷惑をかけない」という心理的な壁がそのまま同級生への心の壁となり、子供たちから楽しみを奪う。そしてコミュニケーション不全は情緒や人間関係の育成を阻害する。よって「顔が見える・声が出せる・一緒にすぐ近くで行動できる」機会を仮想的にでも増やすことが大切だと私は考える。
 具体的には、仮想空間内に自然観察やオブジェづくり、遠足といった集団行動ができるスペースを設ける。子供たちは自宅で特定の時間に配布されたタブレットを通して一斉にログインする。そのスペースでは子供たちは各々のアバターが割り振られ、子供たちはそれぞれの表情や行動をあらかじめ取り込んだ画像を選択してアバターの「吹き出し」から表示できるようにする。声はヘッドセットのマイクを通して直接話したり聞けたりするようにする。そこで担任の先生に誘導されながら、ワイワイガヤガヤ楽しい時間を一緒に過ごす。そうした体験を通して少しでも子供たちの孤独や閉塞感が軽減できればと思う。(595字)


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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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