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【小論文解答】:2021年/昭和大学/医学部/2月13日分

 私ができるSDGsの取り組みとしては、まず「有限な資源を無駄使いしない」ということが挙げられる。マイバッグを持参したりこまめに電源のスイッチを消したりすることは、有限な化石燃料の消費を抑制するとともに大気汚染の進行を抑止する。燃料ときれいな空気を後世の人も享受できるようにするのである。また紙を無駄に使用しないことも、森林資源の持続可能な使用に貢献することにつながる。ゴミの分別を丁寧に行い、再利用可能なものは再生ゴミとして処理してもらうことも、資源の浪費を抑制し、後世の人が現在の人と同様の幸福を手に入れる権利を支えるために必要なことである。こうしたことを念頭に置いて、私はこれから丁寧な暮らしを続け、まだ見ぬ未来の人の助けになりたいと思う。
 しかし、もっと簡単に私にできるSDGsへの取り組みがある。それは「健康であり続ける」ことであると私は考える。現在日本では急速に高齢化が進んでいる。高齢者が多くなるということは、病気を抱える人が増えるということを意味する。医師をはじめとした医療関係者の数は有限であり、病院や病床の数も有限である。私が不規則で不健康な生活を送れば、患者としてこうした医療関係者不足の状況をより逼迫させることになるし、医療の手を借りなければ生きられない未来の患者の権利を侵害することになる。持続可能な医療の発展のために、ささやかだが、私は「健康」を通して貢献していきたいと思う。(596字)

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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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