多様な個性を持っている医系小論文であるが、最大公約数的な基本事項について説明していこうと思う。
まずは説明しようと考えている全体像を「目次」の形で示す。次回以降、各事項について詳しく説明を加える。
【目次】
(公理)
①医系小論文の1次目的は、医療人としての資質の確認である。
②医系小論文の2次目的は、日本語表現力の能力の確認である。
(大前提)
①読解は重要である。これは文章型、テーマ型、資料分析型いずれも同じである。
②解答の切り口を1つに絞らない。幾つかの切り口を考える。
③具体例を考える。身近な出来事に引き寄せて考える。
④相手の立場に立った時にどう考えられるかを想像する。
(考え方)
①問題は何を要求しているか。
②文章には何が書いてあるか。
③何を書けば書いたことになるのか。(「要素分け」という概念について)
④幾つの段落に分けるか。
⑤各段落、どれくらいの字数で構成するか。
(書き方)
①主張→理由→具体例→結論・展望=400字という発想。
②メリット・デメリットという発想。
③立場の違い(AにとってB、CにとってD)という発想。
④医療人として適切な思考か、という発想。
⑤反論→反論の否定という発想。
(分量・構成)
①9割5分ルール
②各段落冒頭は1マス空け。末尾は空白5マス以内。
③カギカッコ末尾を行頭に置かない。
④句点・読点を行頭に置かない。
⑤字はきれいに書く(非常に重要)。
⑥致命的な漢字ミスをしない(例:患者→看者・不可欠→不可決など)。
(その他)
①「思う・考える」系の表現について。
②「起承転結」「序論・本論・結論」という論文構成について。
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