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岩手医科大学医学部小論文について

 良くも悪くも地元重視で、一次試験合格者を大量に出したり、出さなかったりという迷走を続けつつも、基本的には東日本の学生を多く採っている大学である。大学の校風として「人間性重視」を謳っている通り、小論文の内容も概ね「命の大切さ」「尊厳」「医師としての自覚の高さ」を、色々な切り口で問い続けている。患者を「全人的存在」と捉えた上で、そうした患者のQOLを最大限に向上させるために必要な要素、つまり「知識」「技術」「人間性」を総合的に持っている人材を求めているものと思われる。
 この三つの要素をトータルで確認することの出来るような問題は事実上存在しないので、年ごとにその要素のどれかを確認できるような問題を出している、という印象である。どれかひとつをきちんと書けていれば、他の要素についてもきちんとした自覚を持っているに違いない、という思惑があるのだろう。そしてどの要素を訊かれていても、背後には「患者のため」「地域住民のため」「QOLの向上のため」という意識の確認が求められているように思われる。
 面接においても「東北で働く気があるか」を答えさせることがある。西日本の人間にはなかなか辛いところである。だが人間性がしっかりしていれば、学力的に微妙な生徒であっても合格させている、という印象もあり、やはり西日本の人間にとっても併願校としては捨てがたい。
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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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