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【小論文解答】:医療人の資質について(1)

 私が医療人の資質として最も重要であると考えているのは「体力」である。多くの患者と接し、診察を行い、適切な診断や治療を行うためには、まず何よりも体力が必要である。また手術を行う際には、場合によっては十数時間立ちっぱなしで正確な執刀や縫合を行わなければならない。体力があってこそ、患者の生死を分ける場面で間違いなく処置を行うことができるのである。さらに地域医療に携わる場合には、容態の急変した高齢者や子供などに対処するために、時間を問わず診療や往診を行わなければならない。こうした「体力」の重要性を理解した上で、日頃から体力の増進に努めておく必要があると思う。
 次に必要とされると考える資質は「対話力」である。医療行為において、患者と医師との信頼関係を構築するために最も必要なのは対話である。相手の話をきちんと聞き、十分に理解した上で、医師として伝えるべき内容をわかりやすく丁寧に説明し、納得してもらうことで、はじめて患者にとって最も効果的な治療が行えるのである。そしてこうした対話が成り立つためには、患者を1人の人間として敬意を持って接する謙虚な人間性、或いは親身な気持ちや思いやりの心が必要となる。他者を大切な存在として関わってゆくために、日頃から身近な人間関係を大切にしたり、様々な人と関わってゆく必要があると思う。
 最後に必要とされると考える資質は「使命感」である。言うまでもなく、医師は人の生命や健康を自らの手で守ることのできる唯一の職業である。人の命のかけがえのなさを十分に理解し、あるいは健康が損なわれることの人生に対する影響を十分に理解し、さらに自分が守ってみせるという自負と自覚を持って、医師は患者と向かい合わなければならない。そのためには、日頃から技量を磨き、経験を積み、広範かつ最新の医療知識を絶えず吸収し、己を高めてゆく努力を続けてゆくことが、私に課せられた宿命なのだと考える。(794字)
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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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