中学から高校にかけて、毎月一回、近くの老人ホームで介護の補助のボランティアをしていた。具体的には食事の介助をしたり、話をしたり、一緒に散歩したりといったものであったが、初めのころは何となくわざとらしい気がして、あまり積極的ではなかった。でも関わった多くのお年寄りが、心から自分に感謝してくれるのを聞いて、自分のやっていることは良いことなのだと、素直に受け入れることができた。人のために自分のできること一生懸命やることは、人を幸せにするのだから良いのだ、と考え、以後は恥ずかしがらずに積極的に介護の補助を行うようになった。そしてこの経験は自分の自信にも繋がった。
大学ではこうした機会は少なくなるかもしれないが、高齢者や障害者などの生活の手伝いをするボランティアがあれば、積極的に参加したいと思っている。それは困っている人の助けになるという実際的な意味もあるが、人のために働くことの大切さ、他人を気遣いながら生きることの大切さを、自分に常に感じさせてくれるという意味もある。医師という職業も、仕事、生業という側面の他に、目の前の患者が実際に助かり、病気を回復させ、幸せな日々が送れるように全力を尽くす、という側面もある。自分の生活を犠牲にすることもあるかもしれないが、見返りにもらう患者の感謝と幸せが、自分の幸せだと私は思う。ボランティアで学んだ「人のために生きることの大切さ」を忘れずに頑張ってゆきたい。(600字)
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