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【小論文解答】:2023年/東海大学/医学部/本試験/2月11日分

 何気ない言葉が人を勇気づけたり、傷つけたりする。ある言葉がどんな影響を及ぼすかは、話す、あるいは書く人間と受け取る人間との関係で変化するので、どのような言葉が相手を勇気づけるか、それとも傷つけるかを一概には決められない。それでも人間には想像力があるので、相手の状況をきめ細やかに観察すれば、今どのような言葉を投げかけるべきなのか、投げかけるべきではないのかを把握することが可能である。医師として、教師として、親として、友達として、といった「立場」に基づいて発せられる思いやりの言葉は、往々にして単なる思い込みや思いの押しつけである可能性がある。自分が発しようとしている言葉が「本当に今相手に必要な言葉なのか?」という問いかけにより、相手を傷つけずに済むこともあると私は考える。
 また本文では「日常のなかで接する言葉」以外の言葉を取り上げ、その効果について述べているが、そうした「言葉との出会い」の機会を増やすために、日頃から周りをよく観察したり、読書を行うことが大事ではないかと考えた。そしてそこで得た言葉が今度は誰かを励まし勇気づける言葉として私から発せられるようになるといいと私は感じた。(495字)

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玄武庵

Author:玄武庵
2014年6月から医系小論文専門の個人ブログとして年間50記事~60記事を掲載。年間ページビュー数約21万、表示回数約90万、主要検索エンジン検索10年連続1位(医学部/小論文/解答)。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツは基本的に無料です。また解答の著作権はすべて「医学部小論文過去問自作解答集」に帰属します。)

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