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【小論文解答】:2023年/金沢医科大学/医学部/2月8日分

〔設問1〕
重大な交通事故のうち「悪質」と認識される事例により発生する割合はごく一部である。一方、自動車走行量と交通事故死者数はほぼ比例の関係にあり、ドライバーの注意力と操作のみに依存した現状の自動車では、誰でも重大事故の加害者になりうる。重大事故は自動車の走行距離や道路構造の欠陥が主な原因であって、人の生命・健康を犠牲にして成り立つシステムは容認できないという倫理的背景に基づいて解決を目指すべきである。(198字)

〔設問2〕
図を見ると、日本の人口集中地区において人口の密度と人口10万人当たりの交通事故死者数が反比例の関係にあることがわかる。これは人口密度が低い地域では自動車が主要な移動手段となり自動車の走行距離が長くなるために交通事故死者数が多いのに対し、人口密度が高い地域では電車やバス、地下鉄といった公共交通機関が主要な移動手段となり自動車の走行距離が短くなるために交通事故死者数が少ないことが原因であると考えられる。(200字)

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玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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