日本は資源に乏しい技術立国である。原料を輸入・加工し、他国よりも質の高いすぐれた製品を作って他国に安価で提供することで発展してきた。また日本は発展後、思想的には中立の立場で発展途上国に対して様々な援助を行ってきた。困っている人に対しては出来るだけ手を差し伸べるという姿勢は、最近の震災や国内での災害においてだけではなく、海外の貧困国に対しても一貫して見ることの出来る日本人の特質であると私は思う。
こうした点を踏まえて、国際社会への日本の貢献の在り方として、私はこの「技術と善意」という二つを軸にして行ってゆくのが良いと考える。医療でもこのことは重要である。質の高い医療技術を絶え間なく向上させ、世界の人々を救える新しい治療法を確立するとともに、その技術を他者のために惜しみなく提供する善意を持って、病気で困っている発展途上国の人々の生命や健康を守るのが、日本らしい貢献の仕方であると私は考える。
そのためにはまず、日本自身が国際社会の中で「技術立国」「健康立国」であり続けなければならない。高齢化が進む中、高い教育水準を維持し、英知を結集して難局を乗り切ってゆくことが出来れば、これから日本と同様に人口増と高齢化、そして国力の低下を迎えるであろう他の国々にとって、「よき先例」として貢献してゆくことも出来るだろう。このように、日本はこれからも様々な形で国際社会に貢献できるはずである、と私は確信する。(593字)
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