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【小論文解答】:2021年/聖マリアンナ医科大学/医学部/2月6日分

〔問1〕
自分らしい生を自分の意志で全うできないという意味。(25字)

〔問2〕
死の宣告によって患者に与えられる苦しみを共に分かち合い、患者の生の最後まで責任を持って向き合う意志。(50字)

〔問3〕
 今後、安楽死、尊厳死は患者の生の最後の権利として積極的に認められてゆくべきであると私は考える。文章にあるように、日本でも安楽死・尊厳死は暗黙の社会的合意としては成立しているものの、法制化にまでは至っていない。これを明文化することで、患者は自己の権利として気兼ねなく医師に対して安楽死・尊厳死を選択できるし、医師の側も医療の大原則である「治療を通して命を守る」こととの葛藤を減らした状態で、医師の職責として安楽死・尊厳死のためのサポートを行えると私は思う。そして安楽死・尊厳死までの過程で医師が果たすべき役割は、患者の身体的・精神的苦痛の軽減である。具体的には疼痛管理を含む痛みの軽減に関わる処置と患者の尊厳を重視した対話の継続、そして対話を通した患者の不安や辛さへの共感、分かち合いである。これらを通して、患者が最後まで満足して生きられるよう、覚悟を持って支え、看取ることが大切であると私は考える。(399字)

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玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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