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【小論文解答】:2022年/金沢医科大学/医学部/2月14日分

〔設問1〕
ⅤBMは脳の灰白質画像を解析・標準化し、統計学的処理を行うことで、特定の集団や個人が持つ能力を支える神経基盤を特定する。その解析により、専門的な知識や技能を持つ人は、それを支える脳機能を司る脳構造が発達していること、また経験により脳構造が変化することが示された。しかし訓練や経験によって脳が発達することを示すには、同じ実験の参加者の脳構造の変化を時間軸に沿って追う縦断的研究を行うことが必要となる。(199字)
〔設問2〕
研修開始前の脳構造画像の計測結果では、海馬後部の灰白質信号強度が研修合格者・不合格者・対照群のいずれもほぼ同じで、合格者がわずかに高い程度だったが、2回目の脳構造画像の計測結果では、合格者の強度が他の2群よりも5割ほど高くなっていた。よって研修合格者はもともと他の人よりわずかに高かった海馬後部の灰白質信号強度をその後の努力や経験でさらに発達させ、タクシー運転手としての能力を向上させたと推測できる。(200字)

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玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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