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【小論文解答】:2022年/愛知医科大学/医学部/1月28日分

 ジルは「私の気持ちはどうでもいいの?」と感じると思う。なぜならジャックが「ジルが自分を愛しているかどうかは自分にとってどうでもいいことだ」と言ったのなら、それは「自分にとって大切なのは自分の気持ちであり、相手の気持ちを大切にする気はない」と言っているのと同じだからである。ジルのことを愛しているのにジルの気持ちを大切にしないジャックは、実はジルを愛していると言っている自分を愛しているのであって、私を愛しているわけではない。私は愛されていない。ジルはきっとそう感じるだろう。
 この後二人の関係は必ず悪化すると予想する。ジャックがジルに愛情を示すたび、ジルは一方的な自己愛の押し付けに辟易して嫌な思いをするだろう。それが言動や行動に表れれば、ジャックは「どうしてジルは私の愛を受け入れてくれないのだろう」と思い、不満を募らせていく。そうした気持ちのすれ違いが二人の関係を険悪にしていくのである。
 しかし私は関係が破綻する前にジャックが自己の考えを改めることに期待したい。なぜならジャックが本当にジルを愛しているのなら、ジルの不満の理由を真剣に考えるはずだからである。ジルの思いに耳を傾け、これまでの身勝手さをジルに謝罪し、ジルの思いに感謝する。そしてジルの言葉や思いを大切にすることがジルを愛することそのものだと理解する。きっとジルは許してくれるだろう。ジルもジャックを愛しているからである。(594字)

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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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