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【小論文解答】:2018年/帝京大学/医学部/本試験

〔1日目〕
 超高齢社会における日本の医療の現場が抱える問題点として、私は医療費の高騰を挙げる。これから多くの高齢者が生活習慣病等を抱えて長期間病院を利用し続けると、医療を支える財源が不足し、医療が継続できなくなる恐れがある。一方で現在日本では少子化が進んでいるため、不足した財源を賄うために必要な生産年齢人口層が今後増える見込みはない。こうした医療危機を回避するためには、予防医学の普及によって高齢者の病気や衰弱を未然に防止することが重要である。生活習慣や食習慣に対する指導、禁煙・節酒や運動指導などを徹底することで病気を抱えた高齢者が減少すれば、医療費の枯渇による医療崩壊を避けることができると私は考える。(298字)
〔2日目〕
 赤字状態の国家財政から高額な医療費をどこまで保険で負担すべきかについて、私は患者の所得や財産に応じて負担を変えられる制度を設けるべきだと考える。このまま無際限に高額な医療費を保険で負担すれば、いずれ国の財政赤字は膨れ上がり、国家財政の破綻をもたらす。負担の抑制は必須だろう。しかし一方で、すべての患者に対する保険での負担を一律に抑制すれば低所得者は高額な新薬を用いることができないため、「命の不平等」が生じる。命の価値の平等性を確保するためには、低所得者に対して保険での手厚い負担を行わなければならない。こうした点を踏まえると、所得や財産の多寡に応じた負担額の変更は必要になってくると私は考える。(298字)

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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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