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【小論文解答】:「嘘も方便」について(大阪医科薬科大学/出題年不明)

 「嘘も方便」ということは、一般的には必要なことであるが、医療の世界ではあってはならないと私は考える。以前は深刻な病状や余命の告知を本人に行わず、本人には「軽い病気」「必ず治る」と言いつつ近親者には事実を伝える、といったことが行われていたようである。しかし患者が納得のゆく人生を送るためには、いかなる仕方であっても患者の自己決定権は侵害されてはならないし、その自己決定は適切な情報に基づいて行われるべきである以上、患者に関する情報は正確に伝達されなければならない。患者に嘘を伝えることは、患者の人生を軽視するものである、という自覚は医療従事者に必須であると思う。
 しかし「伝え方」については、さまざまな事情に合わせたきめ細やかな配慮が必要であると私は考える。本人の性格や社会的背景を踏まえ、近親者の意向も汲み取りながら、出来るだけダメージを与えずフォローが可能な方法を模索していくことは重要だと思う。(397字)

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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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