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【小論文解答】:医師としての適性について(大阪医科薬科大学/出題年不明)

 医師としての適性として最も重要なのは「患者を一人の人間として大切に思う気持ちを持っていること」であると私は考える。患者は他の人と同様に心身に問題を抱えた「一個の身体」であると同時に、一人の人間として固有の人生を歩んできた「かけがえのない存在」でもある。そのかけがえのない存在である患者に対してどのような言動や行動を行うべきか、ということをきちんと考えられる人間は、思いやりのある発言や丁寧かつ正確な診断・処置を自然に行うことができる。適切なインフォームドコンセントやEBM、患者の自己決定権の尊重、全人的医療などはすべて患者を「かけがえのない存在」と考えるところから派生している資質である。またこの考えは、医師としての自己自身のあり方に強い影響を及ぼす。生涯新知識の勉強や技術の研鑽を怠らず、謙虚・誠実であること。健康に気をつかい笑顔で前向きに生きること。これらを私も心がけていきたいと考える。(397字)

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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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