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【小論文解答】:2011年/北里大学/医学部/本試験(2日目)

(問1):短くても患者の心に届く医師の対話術とは?(20字)
(問2):大切な御親友を亡くされて、さぞかしショックだったことでしょう。そして同じ治療を受けていらっしゃる身としては、不安になるのは当然だと思います。(70字)
(問3)
 ①:患者が話していることを、医師は時々要約し、患者とともに内容を確認してから話を続けてもらう。(45字)
 ②:その上で、患者が今回の相談で何を希望しているのかを確認し、そのために必要なことが何なのかを提示する。(50字)
 ③:必要なことを行う際に、患者の立場に立って協力することを明言し、不明な点や気がかりな点があるかどうか確認する。(54字)

 まず、患者の発言を時々要約することは、医師が患者の話をきちんと聞くための手段となると同時に、医師が患者の話をきちんと聞いていることのアピールにもなる、という点で有効である。また患者は自分の話の要点を把握し直すことで、より効率的に話を進めることができる、というメリットもある。次に患者の希望を確認することは、医師が自分の即断によって不用意な発言をすることを未然に防止し、患者の意向に沿った形で発言することを可能にする、という点で有効である。また患者は医師が自分の意向を尊重しようとしていると考えることで医師を信頼し、提案を受け入れようとする気持ちになる、というメリットもある。最後に患者の立場に立って協力することを明言し、患者の気持ちを確認することは、患者と共に治療を行ってゆくことのアピールとなる、という点で有効である。また患者は医師が自分のことを尊重した治療を行ってくれると考え、積極的に治療に協力しようと思える、というメリットもある。これらは医師と患者の良好な関係を築くために有効な解決策である。(449字)

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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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