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【小論文解答】:2021年/獨協医科大学/医学部/2月10日分

〔問1〕
科学的知見の確度の判定は現実的には相当に困難である。すると権威の高さと情報の確度を同一視して判断する「権威主義」が幅を利かせるようになるが、この手法は「分からない」という不安から逃れたいという人々の志向性に付け込み、科学を特別な位置に置くとともに、科学自体の可塑性や生命力を奪い、自由な営為の集合体としての生きた科学を喪失させることになるので、科学はすべての人が参加できる“人類の営み”であるべきだ。(200字)
〔問2〕
 科学は職業的科学者だけでなく、すべての人が参加できる“人類の営み”であるべきだという筆者の考えに私は賛成である。それだけでなく、私が将来当事者となる医療の世界においても同じことが言えると私は考える。医師は医療に関する特別な知識や技術を、6年間の大学生活を通して学び、それを基にして医療活動を行う。医療活動において、当事者である医師と対象である患者との医学的知識や技術の差が歴然としていることは言うまでもない。しかしそのことを以て、医学という学問や医師という職業を社会において特別な位置に置くような「権威主義的」的な考え方を医師の側が持つことは、医学の可塑性や生命力を奪い、患者の生命や健康を守るという本来の役割を見失うことにつながる。病気や怪我の当事者である患者の言葉に真摯に耳を傾け、そこから新たな医療の可能性を見いだすことも「科学の徒」としての医師には必要だという自覚持つことが大切だと考えた。(399字)

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玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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