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【小論文解答】:2021年/杏林大学/医学部/一般選抜/2月3日分

 リーダーシップに必要なのは「信念」「責任感」「謙虚さ」の3つであると私は思う。この3つの要素のバランスが悪いと、まわりの人は「この人はリーダーに向かない」と見なすのではないかと思われる。例えば強い信念を持ち、責任感を持って物事に対処する有能な人であっても、人の言葉に耳を傾ける謙虚さがなければ他人はついてこない。また強い信念を持ち、人の言葉に耳を傾ける謙虚さを持っていても、いざという時に責任を取るだけの度量がなく、自分は悪くないと言って責任を回避するような人にも、他人はついていきたいと思わない。さらに人の言葉に耳を傾ける謙虚さを持ち、責任感を持って物事に対処することができても、自分なりのしっかりとした考えを提示し、他者を説得する熱量を持っていない人にも、他人はついていかない。もちろん、この3つの資質を十分に兼ね備えた人はほとんどいないだろうが、リーダーを目指す人はこの理想を目指す必要がある。
 医療現場において、医師は常にリーダーであることを求められる。なぜなら他の医療スタッフは医師からの指示なしに患者に関わることができないからである。医師は患者を治療する最高責任者として、医療行為に関して生じ得るあらゆることに責任を取るという強い覚悟を持つ必要がある。それは具体的には患者の命や健康に対する責任でもあるし、治療上の問題やミスに対する責任でもある。また医師は治療に際して、知識と技術と経験の積み重ねによる最善の選択を行い、それを信念として他の医療スタッフに明確に提示する必要がある。そうすることでチームは同じ目的の下に一致団結して行動することができる。そして医師は、他の医療スタッフが医師と対等な存在であるという前提の下に、彼らの言葉に真摯に耳を傾けなければならない。彼らなくして医療の目的は果たせないのである。こうしたことを十分自覚し、私はリーダーとしての資質を養っていきたいと考える。(796字)

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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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