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【小論文解答】:2021年/関西医科大学/医学部/本試験

 イギリスのEUからの離脱に対して若者や学生に反対の意見が多いのは、EU離脱による景気の悪化が失業率の拡大や就職難を引き起こすと考えているからだと思われる。図1を見ると確かにイギリスはEU域内での人やものの移動の自由に最も消極的であることがわかる。一方図2を見ると離脱に積極的だったのは55歳以上の層で、18歳から44歳までの層では離脱に反対の人が多数派である。これはEU離脱によるデメリットをこうした層が実感しやすいことを意味する。さらに図3を見ると離脱に反対している職業はフルタイムやパートタイムの就業者であり、未就業では学生の反対が多かった。これは経済活動の主な担い手もしくは将来の担い手がEU離脱のデメリットを実感しやすいことを意味する。
これらを綜合して考えると、イギリスのEUからの離脱の最大の影響は、EUの他の国々との貿易活動による利益が、EU間での税率優遇等の恩恵が受けられずに減少し、それが国内の経済活動の停滞や不況を引き起こし、結果としてキャリアの浅い若年層のフルタイム就業者のリストラやパートタイマーの解雇、学生の就職難等を引き起こすと考え、離脱に反対したのではないかと推測できる。(495字)

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玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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