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【小論文解答】:2021年/金沢医科大学/医学部/2月13日分

〔設問1〕
感染症の流行や終息の可能性は基本再生産数によって規定される。基本再生産数は接触一回当たりの感染確率、ある時間当たりの一人の集団内での接触人数、感染期間の掛け算の結果として与えられる。感染確率は感染症の種類で固定化される。接触人数は社会のあり方に影響を受ける。感染期間は医学的措置によって値を変えることができる。この公式は感染性の減少、接触頻度の低下、有病期間の短縮が感染拡大の防止であることを示す。(199字)
〔設問2〕
日本が欧米に比べて報告感染数が少数だったのは、基本再生産数の中のβのあり方が欧米とは異なっていたからだと考えられる。日本では風邪やインフルエンザの際にマスクを着用するという文化が根づいていた。またうがいや手洗いといった習慣も比較的一般化していた。よって時間当たりの接触者数は他の欧米諸国同様に多くても、他者を介してウィルスを取り込んだり、他者にウィルスを感染させたりする可能性が低かったのである。(198字)

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玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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