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【小論文解答】:2012年度/産業医科大学/医学部/本試験(改)

 想定外の事態に対して咄嗟に対応するためには、起こっている現象のモデルを頭の中に作り、外的要素による変動を含んだ全体像を把握する必要がある、と筆者は本文で述べている。医療においてこれらが可能であるためには、事態そのものを先入観なく見極めようとする意志が大事である。適切な医療を行うには相当量の知識と経験を持っていることが望ましい。しかしそれらが逆に事態の判断を曇らせることもある。想定外の事態を既存の知識と経験の枠に当てはめて無理に処理しようとすると患者を救うことはできない。そうならないために、対象そのものを冷静に分析し、まず何が起こっているのかを自分の目でしっかりと見極め、その特徴をきちんと掴もうとする心構えを持たなければならない。
 それに加えて、既存の知識や経験を自在に組み合わせる発想力を持つことも重要である、と私は考える。想定外の事態でもこれまでの知識や経験が全く役に立たないとは限らない。これまで考えられていなかったような知識や経験の組み合わせを瞬時に試みることで想定外の事態に対処するための「解」を新たに生み出し、患者を救うこともできるのである。そして考えてみれば、私たちはそうした訓練を今でも数学などを通して行っている。つまり今行っている学習こそが最も重要だということになる。したがって、相手を大切にし、現在の学習を大切にする。これが医療人を目指す私のやるべきことだ、と私は結論付ける。(597字)

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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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