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【小論文解答】:2008年/産業医科大学/医学部/本試験

 人は自分が社会の中で幸福な生活を送るために働くのだ、と私は考える。何が幸福な生活なのかは、人によって考えが異なると思うが、私にとっては自分が社会の中で周りの人間から評価され、生計を立ててゆけることが最も幸福である。周りの人間から評価されるためには、自分が他者に対して何らかの形で貢献することが必要となる。世の中の仕事の大半が他者への貢献によって成り立っているのは、そうすることが他者から評価と金銭を手に入れるためのほとんど唯一の手段だということが、皆分かっているからだと思う。
 課題文の中で稲盛和夫氏は「働くことが人間性を高め、人格を高くする」と述べているが、それは全く同感である。社会の中で、他者と関わりながら生計を立ててゆくためには、他者に好かれるような人間でなければならない。例えば医師であれば、患者の気持ちを十分に理解した上で、その要求に十分に応じられるような知識と技術を持って、治療を行わなければならない。謙虚さ、誠実さ、思いやりなどの精神はそうした課程でより磨かれてゆくだろう。その意味で「働くことが人間性を高める」ことは間違いないのである。
 幸福はひとりで得ることはできない。他者が幸福である時、初めて自分が幸福であることができると私は考える。従って自分が最も幸福であろうとするなら、最も他者に貢献するべきなのである。つまり人は「他者の幸福のために働く」というのが私の結論である。(594字)
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玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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