FC2ブログ

【小論文解答】:2017年/広島大学/歯学部/後期試験【1】

 私は広島大学歯学部卒業生の「カセギ」と「ツトメ」はいずれもしっかりとしたものでなければならないと考える。まず私は、地元鹿児島の実家の歯科を継ぐという強い動機を持って、立派な歯科医師になるために広島大学歯学部に入学しているはずである。国立歯学部できちんと勉強をし、経験を積んだ私が社会に出た以上、やるべきことをきちんと行い、みんなに頼られる歯科医師となって治療を行うことは当然である。そしてその結果としての「カセギ」がしっかりと得られていることも、一人前の歯科医師として当然でなければならない。「カセギ」があるということは、私が患者一人ひとりときちんと向き合い、患者の側が相応の対価を支払いたいと思えるような歯科医師であることを意味する。
一方で私は「カセギ」を目的として仕事をするわけではない。あくまでも目的は歯科医師としての「ツトメ」を果たすことでなければならないと考える。私は歯科医療を通して地域の人々の人生の幸福に貢献したいと思っている。予防歯学で虫歯の患者は減少しているとは言え、歯や口腔に問題を抱え、苦しんでいる人は数多くいる。また口腔と身体との関係が明らかになるにつれ口腔衛生の重要性も増し、歯科医師もそれらの関係の下に多くを学ぶことが求められている。私は広島大学歯学部でしっかりと学習・経験を積み、「居てくれてよかった」と地元の人に思われるような「ツトメ」を果たす人間になりたいと思う。(596字)

関連記事

コメント

コメント(0)
コメント投稿
非公開コメント

プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

メールフォーム

Name:
Email address:
Title:
Text:

カテゴリ