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【小論文解答】:2020年/東北医科薬科大学/医学部/本試験/1日目

 超高齢化に求められる政策としては「予防医学」「ノーマライゼーション」「在宅医療の充実」の3つが考えられる。現在の日本では健康寿命と平均寿命との差が10年ほどある。高齢者は健康に問題を抱えた状態で最後の10年を過ごさなければならない。これはQOLの低下という観点から大きな問題である。「予防医学」を充実させ、健康寿命を延ばすこと、同時に足腰や目が弱くなった高齢者が社会の中で非高齢者と共存できる「ノーマライゼーション」を実現するための身体面・インフラ面での支援を行うこと、加えて高齢者が自分の住み慣れた地域や家で最後まで納得のゆく人生を送れるための「在宅医療」を充実させること。この3つの政策により、高齢者は充実した人生を全うできるのだと私は思う。
 私は将来医師として「予防医学」に対して重要な役割を果たす。健康維持や増進のための定期的な健康診断や生活指導、フレイルを防止するための運動の推奨などによっていつまでも元気に暮らせる身体作りに貢献できる。また「ノーマライゼーション」を実現するために機械工学等の研究成果に敏感に反応し、身体機能をサポートする器具や装置の導入を積極的に行うと同時に、インフラ面、制度面に対する提言が行える。最後に「在宅医療」を充実させるために他の医療関係者やコ・メディカルの方々と連携し、充実した人生を送れるように全力でサポートできる。こうした形で私は超高齢化に関われると考える。(595字)
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玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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