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【小論文解答】:2019年/近畿大学/医学部/一般前期

 医療特に医師における「男女共同参画」については、これまで以上に進めていくべきであるというのが私の意見である。昨今の医師不足という状況や男女平等という観点から考えても、女性が継続的に医師として活動できることが望ましい。だが現状では女性のみが子育て等の事情で一時的に離脱したり、引退を余儀なくされることが多い。これでは医学部に入学する女性の数が増えても将来の医師数の増加に直結しないという問題が生じる。
 この問題を解消するには、女性医師が結婚や子育てと医師の仕事を両立させるためのシステム作りが重要である。勤務体制や休日の取り方に関する現状のシステムを見直すとともに、託児所や保育所といったハード面も改善・充実させていくことで女性医師の負担が減り、それが結果として男性医師の負担の軽減、さらには患者にとっての医療環境の改善にもつながる。「男女共同参画」の充実は、誰にとってもよい影響をもたらすのである。(396字)
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玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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