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【小論文解答】:2019年/獨協医科大学/医学部/2月11日分

【問1】
医師を目指す人にとって重要な資質は「公共的性格」である。高齢患者が増加し、地域の医師が不足する現在の医療状況において、この資質はさらに要求される。学問では生命であっても「物」としてその軽重を定義するが、子どもたちの考えは純粋に生命の尊さに及び、救助義務がなくても困っていれば手を差し伸べるべきだと考えている。医師を目指す子どもたちには、この正義の心、公共心を減少させずに僻地などでも働いて欲しい。(198字)
【問2】
 医師を目指す人間は「公共的性格」を持つべきだという筆者の主張は、医師を目指す私にとって非常に重みのあるメッセージだった。経済的・学問的な価値判断では軽視されがちな地域や僻地の人々、或いは高齢者も「生命の尊さ」という点では皆平等である、という考えには十分納得出来るし、同じような気持ちで懸命に地域医療に従事している父の姿を見てきた私にとって、自分もまたそういう存在にならなければという思いも強くある。
 一方で、医師もまた人間であり「生命の尊さ」という点では他の人と同じである、という点も軽視はできないと私は思う。医師という職業の性質上他の人々より「公共的性格」が必要であることは間違いないが、それを根拠にして地域や僻地、高齢者のキュアやケアを一方的に求めることはやはり「不平等」なのではないかという気がする。医師の「公共的性格」が極端な「自己犠牲」や「不平等の甘受」になってはならないと私は考える。
 医師が正義の心や公共心を持って地域や僻地、高齢者に助けの手を差し伸べるには、それを支える社会からのサポートもまた必要である。「弱者を支える医師」を支えるサポートがあってこそ医師も弱者にならずに済む。そういう意味で「公共的性格」は医師のみではなく社会に生きる全ての人に必要な資質であり、その資質を持って互いに「支え合う」関係が成り立ってこそ医師は自分の「公共心」を存分に発揮できるのだ、と私は考える。(594字)
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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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