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【小論文解答】:2019年/自治医科大学/医学部/本試験/2

 筆者は好ましくない摩擦を避ける生活の知恵や洗練された文化伝統の証しとしてことばのアイマイさを積極的に評価している。私は医療においてことばのアイマイさの必要・不必要の判断は患者との関係性次第で変化するものだと考える。初めて来院し、自分の病状を正確に知りたいと考えている患者に対してアイマイなことばで説明するなら、患者は自己の現状を正確に認識できず、治療方針等において誤った判断を下す恐れがある。適切な治療、患者のQOL、自己決定権の適切な行使、という観点から考えれば、基本的に医療においてはアイマイなことばは極力排除しなければならない。これが私の考えである。
 一方医師と患者の関係が長期間にわたり、互いのことをよく知っている状態なら、場合によってはアイマイなことばを用いることも必要だと考える。大阪でアイマイなことばが意味を成すのは、そのことばの意味を理解できる文化が大阪に存在するからである。それと同じような状況が医師と患者の間に存在するなら、例えば深刻な事実を伝えたりする際には、アイマイなことばの方が相手の尊厳を保つことができる時もある。よって使い分けが大事だ、というのが私の結論である。(495字)
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玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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