(列挙)
①:多くの高齢者の患者に対応できるだけの医師および看護師の増員を行うこと。
②:プライマリーケアを充実させるための総合医の増員を行うこと。
③:病気にならないための予防医学的な健康維持の情報を提供すること。
④:医師をサポートできる特定看護師を設置し、普及を図ること。
⑤:高齢者の住む地域の介護・福祉関係者らとの密接な連絡網を設置すること。
(論文)
高齢化率が23パーセントを超える超高齢社会である日本では、今後20年先までの高齢社会の拡大に対処するために、これまでの医療のあり方を転換し、高齢者の健康維持と継続的・長期的な治療に対応できる医療システムを確立する必要があると私は思う。何故なら将来、高齢者のQOLを向上させ、充実した老後の人生を過ごしてもらうために必要なサポートが、特に医療面において切実に必要とされる可能性がきわめて高いからである。
最も必要とされるのは、医師と看護師の増員である。現在の人口千人当たりの医師数・看護師数は、国際比較の中ではかなり低い。増加する高齢者に対してきめ細かなサポートを行うために、技量の高い有資格者を増やしてゆかなければならない。現在行われている医学部の定員増に加え、医学部・看護学部の新設等で、医師不足による患者側のデメリット、および医療従事者側のデメリットを、少しでも減らしてゆくことが求められる。
またさらに、総合医の養成も急速に行わなければならない。多くの高齢者が何らかの慢性疾患を抱えていると想定される。そうした多様な疾患に幅広く対応できる医師が近くに居ることで、高齢者ははじめてその地域で安心して充実した暮らしを営むことが出来る。地域の中で高齢者を支える他の多くの人々が共に連携を図りつつ、心身両面において高齢者を見守り支えてゆくような社会が、これからの高齢社会の姿であると私は結論付ける。(593字)
※:課題は列挙と論文込みで600字。今回は条件を個人的に改変している。
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