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【小論文解答】:2008年/福岡大学/医学部/本試験

①男性の喫煙率が低下したのは、喫煙の害について情報が行き渡ったためだと思われる。
②60歳男性の喫煙率が他の年齢より低いのは、喫煙で身体を害したためだと思われる。
③男性の喫煙率が女性よりも多いのは、社会によるストレスが原因だと思われる。
④若年女性の喫煙率が上昇したのは、女性の社会進出が進んだためだと思われる。
⑤20歳代男女の喫煙率が高いのは、健康被害を軽視していることが原因だと思われる。

 私は医師を目指すものとして、まず率先して自らが煙草を吸わないことが最低限の義務であると考える。病気を治し、健康を増進させる立場にある者は、まず自分自身に対して害を及ぼすようなことを行わず、患者に範を示すべく自らが健康であり続けなければならないと考えるからである。喫煙は個人の嗜好の問題であるという考え方もあるだろうが、公共性の高い仕事では、ある程度個人としての自由を制限するのは当然であると思う。
 また同じ理由で、医師は喫煙する患者に対して、出来るだけやめるように絶えず忠告するべきである。喫煙が様々な癌の原因となることははっきりとしている以上、健康維持のための最良の治療法は禁煙であることは間違いない。禁煙外来に保険が適用できるようになり、やめるための条件はますます整ってきている現在、病院の内外を問わず、患者が喫煙できるような環境を出来るだけ排除し、健康の増進に努めることが重要であると思う。(396字)

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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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