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【小論文解答】:2018年/関西医科大学/医学部/本試験

 私は緩和医療を勧めると思う。確かに緩和医療を進めることは患者が完治する可能性を排除し、死期を早めてしまう可能性がある、という点で医療の本質に反しているように見える。しかしそれは30パーセントのリスクに超高齢の患者をさらした場合も同じで、死期を早める可能性という点に関してどちらの選択も問題を抱えていることに変わりはない。
 大事なのは、超高齢を迎えた患者の残りの人生をどのように過ごしてもらうのが意味があることなのか、ということだと私は考える。手術をすれば入院、手術によるダメージ、回復するまでのリハビリ、日常生活の再開等、それまでの暮らしから離脱して苦痛や不安と向き合う時間が必要となる。それを超高齢の患者に求めることが、本当にその患者の人生にとって意味のあることとは、私には思えないのである。残された時間が少ないからこそ、一日一日の価値を高め、心穏やかに過ごせるための選択を医師は行うべきだと思う。
 患者の病気は進行し、できることはだんだん少なくなっていくだろう。しかしそのプロセスをいかにその人らしく暮らせるかを考えながら、できる限りのサポートを行っていくことが私のやるべきことだと考える。(※反対の立場でも減点されることはない)(488字)
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玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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