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【小論文解答】:2013年/福岡大学/医学部/本試験

 筆者は本文の末尾で「科学偏重路線の肯定」と「路線を停止した上での科学と社会の関係の見直し」の間での選択を提示しているが、私はどちらも不可能であると思う。なぜなら科学が人類に大きな悪影響を及ぼすことについて、人々は環境破壊を始めとする様々な現象で十分に実感しており、偏重するにはデメリットが大きすぎることを理解しているし、一方で現在起こっている様々な問題を解決するためには、科学の歩みを止めることがあってはならないことも自覚しているからである。実際、科学のもたらす様々な問題は、科学の進歩それ自体に問題があるのではなく、それを扱う人間の倫理に問題があることが多い。福島第一原発の「人災」は、文字通り科学を扱う側の「人間」の問題であって、それを科学・技術への信頼感そのものに転嫁することは不適切である。人間としての幸福のあり方をきちんと「倫理」の問題として論じ、それに合わせて科学を活用してゆく、という基準を設けることが重要である、と私は考える。(419字)

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玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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