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【小論文解答】:2017年/自治医科大学/医学部/本試験/1

 科学者の論文の内容と文章の良し悪しには相関関係があり、明徹な文章は作者の頭脳の明徹さを示し、おもしろい文章は「生産能」を含有する。よってうまい文章を書きたいなら対象の十分な会得が必要だ、と筆者は述べている。私はこの筆者の主張に賛成する。科学論文で伝えたい内容は現象に関する客観的な知見である。本当に伝えたいなら、伝える表現も相手が興味を持ち、かつきちんと理解できるよう工夫するはずである。自分が内容をよく理解し、なおかつ相手がそれをよく理解できてこそ、科学論文としての意味がある。そしてそのような文章はおもしろくて明晰である。したがって筆者の主張は妥当である。
 このことは「文章全般」にも当てはまると私は考える。散文であれ随筆であれ紀行文であれ、自分が見聞きしたことや考えたことを、相手に分かってもらおうとして書いている。そのためにはいかに分かりやすくおもしろく伝えるかに、必ず気を配っているはずであるし、その前提として自分が捉えている対象や思いを正確に理解しようとしているはずである。そしてこれは「インフォームド・コンセント」の際にも同様に当てはまる。医師となる私にとっても重要な示唆であると思う。(496字)
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玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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