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【小論文解答】:2012年度/自治医科大学/医学部/本試験

 私が医師となった場合には、患者・家族に対して、まず自らの過失については誠実に謝罪し、経過や影響についてきちんと説明した上で、相手の納得するような対処を、責任をもって行うことを明確に伝える、という謝り方をしたいと考える。何故なら過失によって被害を受けたのは相手である以上、相手に伝えるべきは「謝罪も含めた自己の医療人としての誠実さ」であると思うからである。本文中のアラブ民族のように「自らの過失を認めない」態度は、日本では更なる反感を買い、より大きな損害を自分にもたらす。その最も大きなものは「信頼関係」であり、信頼関係の喪失は以後の医師としての人生に関わる。だが一方で本文中の日本人のように「全て自分の責任である」といった謝り方も適切ではないと考える。自分の過失でないところも過失であると認め、本来自分が被らなくても良い損害を被ることもまた、以後の医師としての人生を棒に振ることになるからである。
 医師という仕事は、どれほど一生懸命に行ってもミスが発生する恐れがある。その際に、相手の気持ちを十分に理解した上で、冷静に事態を把握して責任の所在や分量を明らかにする工夫が求められる、と私は考える。(494字)
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玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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