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【小論文解答】:2018年/近畿大学/医学部/本試験

 「終活」の現状について、私は言葉だけが先行していて実体が伴っていないという印象を受ける。価値観は多様化し、ナラティブな生を最後まで意味ある形で全うするための人生のとらえ方について各々がきちんと考える機会も増えている。しかしそうした個々人の価値観による選択を支えるためのシステムはまだ十分に整っていない。例えば本人が在宅での最期を望んでいても、支える家族と医療との連携が不十分ならQOLは保てないし、それを見越して患者本人が家族への負担を配慮し在宅への意思を示せずに生を終えることもあるあろう。あるいは高額な医療費を苦にして延命への意思を示せないこともあると思う。こうした問題を改善する方途として、コ・メディカルとの密な連携による在宅システムの確立、それと同時に医療技術や薬剤の低コスト化等が必要だと考える。本人が最後まで尊厳を保つためには医療をはじめとした周りの知恵と工夫と協力が不可欠なのである。(398字)
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玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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