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【小論文解答】:「産科・小児科」の減少について(2018年/近畿大学/医学部/推薦試験)

 まず少子化は年少人口の減少に伴う産科や小児科の減少を引き起こし、続いて残った産科や小児科に患者が殺到することによる産科医・小児科医の労働環境の悪化を引き起こし、それが産科医や小児科医を目指す若い医師の減少を引き起こす、という形で子供を取り巻く医療環境の悪循環をもたらす。しかし産科や小児科の存在は少子化防止、人口増加の最後の砦である以上、こうした医師の環境改善や育成支援は絶対に必要であると私は思う。
次に高齢化は生活習慣病をはじめとする様々な疾患を抱えた患者の増加、それに伴う医療費の増大や医師不足、また健康寿命と平均寿命の乖離によるQOLの低下、終末医療の在宅化など非常に大きな影響を医療に与える。これについては予防医学の普及、電子カルテの共有による包括的・全人的医療、そして多病息災のためのサポート、さらにはコ・メディカルの人々とのチームによるQOL重視のサポート等が重要になると私は考える。(395字)
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玄武庵

Author:玄武庵
日本の片隅で予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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