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【小論文解答】:2017年/金沢医科大学/医学部/本試験

■1月30日分
人間は常に既存の知と別の既存の知を組み合わせて新しいものを生み出し、「知の範囲」を広げていく。企業は成長を続けるために「知の範囲」を広げていく必要があるが、コストや収益面での不安から「知の探索」を怠り「知の深化」に頼ろうとする。だがそれは長期的なイノベーションの枯渇をもたらす。長期的視野に立てば多様性は必要であり、そのためには知見や考え方、価値観の違う人たちが組織に入ることを覚悟すべきである。これからは不確実性が高まる時代であるが、そういう時代こそ、企業も私達も、長期的・大局的な視野に立ったビジョンを打ち立て、成長のための「知の探索」と「知の深化」をバランスよく進めていくことが大事である。(298字)

■1月31日分
世の中には「安全」にまつわるさまざまな基準値があるが、それらがどのように定められたのかはあまり知られていない。身の回りから基準値を超えた化学物質が見つかるような時に議論される「安全」は、政府関係者や有識者の納得しない人たちでは異なる。「安全」にはもともと心理的・主観的な要素が含まれており、それを「受け入れられないリスクがないこと」として社会が合意を持つことで具体的・定量的に議論できるようになり、これにもとづいて基準値が定められ守られることで、社会は安全を確保できる。政府関係者や有識者と納得しない人たちの「安全」の議論がかみ合わないのは、両者が「安全」という言葉を違う意味で使っているからである。(300字)
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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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