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【小論文解答】:2017年/近畿大学/医学部/本試験

 私は筆者の発言に対して、ある意味では正しく、別の意味では正しくないと考える。確かに数年後に事業化できない研究は役に立たない、という発想には問題がある。医学に限らずどの理系分野においても基礎研究は基本的に時間がかかる。しかも「役に立つ」かはわからない。しかし地道な基礎研究が実を結び、様々な分野で多くの「役に立つ」成果をもたらしたことも過去の歴史が示すところである。性急に成果を求め、結果的に多くの可能性の芽を摘み取るような発想は、筆者の述べる通り「社会をだめにしている」と言える。
 一方、殊に医学の分野では成果を急がなければならないこともある。なぜなら医学の成果は人の健康や生死に直接関わるからだ。医学の成果は薬や医療機器という形で事業化されることではじめて患者はその恩恵を享受できるのである。従って医学においては基礎研究を重視しつつ事業化も急ぐ、というバランス感覚と工夫が大切なのだ、と私は考える。(397字)
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玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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