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【小論文解答】:2016年/関西医科大学/医学部/本試験

 「共存」という言葉は「共に争わずに生存する」という意味である。この言葉をロボットに対して用いるということは、ロボットを生命を持った他の生物と同様の存在として考え、共に幸福でいられるような状態を目指す、という発想を人間の側が持つ必要があるということを意味する。これまでのようにロボットを人間の単なる道具と見なしたり、人間に敵対する脅威と見なしたりするのではなく、人間にとって大切なパートナーとして捉え、そうした存在にふさわしい使用法を考えていくことが求められているのだと私は思う。
 最近、ある程度高度なコミュニケーションが可能な小型のロボットが老人ホームで重宝されているという記事を読んだ。高齢者はロボットに人間のように語りかけ、その応答を楽しみ、心の癒しを得ていた。そこではロボットが人間のQOLを向上させ、人間がロボットをパートナーとして大切に扱う、という形で「共存」が成り立っていた。確かにロボットには生命も心も無いが、人間の扱い方次第でロボットらしさやあるべき姿が決まってくるのである。そのためには「ロボットとしての幸せ」ということを、人間の側がしっかり考える必要があるのだ、と私は考えた。(496字)

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玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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