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【小論文解答】:2016年/金沢医科大学/医学部/本試験

【2月4日分】
種は生物分類の基本単位であり、生命の連続性を進化という観点から切断することで認識可能になった。生物は進化し、種は分化するが、昆虫とほ乳類とでは、種自体を作るシステムが違う。ほ乳類は種を支えているシステムのフレキシビリティが高く、交雑による突然変異が種の変化に結び付きにくい。昆虫は進化に対するフレキシビリティが高く、交雑による突然変異が新しい種の創設につながる。こうした差が分類群の種数の差を生み出している。また通常生物は多くの個体が広範囲に生息すれば遺伝的多様性が高いが、人類は種の確立と同時に世界に拡散し、高い遺伝的多様性を獲得するほど進化的な時間がたっていないので遺伝的多様化は進んでいない。(299字)

【2月5日分】
医学の進歩は日本人の健康の向上や平均寿命の延長に大きく寄与した。だがこの進歩は医学への信頼の増大ではなく、医学への信頼の喪失を招いている。その原因は医学の進歩による治療リスクの増大やヒューマンエラーの危険性に基づく安全性への不安であるが、人々の過剰な安全要求は医師のリスク回避という逆効果をもたらす恐れもある。「世界の中の医療」という目で公平に日本の医療を見ると、その技術は欧米先進諸国に比肩できるレベルにあるものの、マンパワー不足を筆頭とした医療システムという点では問題が多い。この医療体制の基盤の脆弱性が医療の安全性を脅かしている以上、この問題を解決しなければ医療への信頼は得られないと言える。(300字)
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玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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