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【小論文解答】:2016年/川崎医科大学/医学部/本試験

(問1)
混合診療とは、保険適用分の医療と保険適用外の医療を組み合わせて行う医療のことで、これまで保険適用外の医療を行う場合は保険適用分の医療も全額負担となっていたが、両者を分離し、保険適用分の負担を現行通りとすることで、先進医療を比較的安価で受けられるメリットがある。一方で保険適用外の医療を受けることで健康を損なうリスクや、混合診療を受けられる層と受けられない層に医療格差が生じるというデメリットがある。(198字)

(問2)
 医師の専門技術者としての誇りと品格とは、患者の健康と人生に貢献するという職業意識と使命感に基づいて安全かつ安心できる医療を提供する、という点にあると私は考える。まず「安全かつ安心」という点が保たれるためには、医師の行う医療が客観性と科学的根拠を持っていることが前提となる。医療は何よりもまず科学であって、医師は科学の徒であることによってその身分が保証されている。医師の専門技術者としての誇りとは、根拠に基づく卓越した技術で患者を治療する知識と能力を自らが持っていることから生じる。その医師がメディアや患者からの要求に屈し、EBMの判然としない医療を患者に対して行うことは、結果として自己の医師としての存在理由を自ら否定することになるのである。
 また同じ理由で、医師は患者の人生や価値観に干渉する権利を持っていると私は考える。医師は患者よりもはるかに多い知識と技術、つまり専門性を持っている。それが患者が医師に従う理由であり、医師が患者の健康と人生に責任を負う理由である。患者の要求が自らの健康と人生を損なう可能性がある場合、医師は自らの責任を果たすために、適切な指導を行わなければならない。それが結果として患者を救い、患者の本来の願いである健康で幸福な人生をもたらすからである。これが医師の品格ということなのだと思う。私も自己の専門性を高め、誇りと品格を持って患者と向き合える医師にならなければならない。(597字)

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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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