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【小論文解答】:2016年/愛知医科大学/医学部/本試験/1月28日分

1)この絵は「きりぎりす」を示した絵であると推測する。この絵では蜘蛛の巣の上に2本の「錐」が描かれており、「錐」の間には「濁点」があるので、これらを足し合わせると「きりぎりす」という言葉になると考えた。(99字)

2)「人を愛するということ」は、相手にとって最も幸せな人生を送ってもらえるように、自分のできる限りのことを相手に対して行うことだと私は考える。その際に必要なことは「優しさ」と「厳しさ」という相反する2つの心構えであると私は思う。相手が悩み苦しむ時には、蜘蛛の巣のように相手の状況や気持ちを受け止め、共感を持って対処する必要があるだろう。また相手が自分で自分を不幸にするような状況が見て取れる時には、場合によっては錐のように鋭い言葉で諫めなければならないこともあるだろう。この錐を蜘蛛の巣で包んだものが「人を愛する姿勢」なのである。これらのどちらかを欠いた状態は、どんなに相手のことを思っているように見えても、単なる独り善がりに過ぎないし、その気持ちは相手に見透かされ、相手はその人から離れてゆくのではないか、と私は思う。
 医師にとって患者は「愛すべき対象」である。患者の苦しみを受け止め、怠惰さを戒める。それが「誠心誠意の愛」であるなら患者に伝わるはずである。そう信じて生きることが人を愛するということなのである。つまり人を愛するということは、愛する自分を信じるということなのだ、と私は結論付ける。(495字)
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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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