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【小論文解答】:2016年/日本医科大学/医学部/本試験

 日本におけるガバナンスは、話し合いと同意に基づいた上で「協調性・対等性」に基づいて行われるのが望ましいあり方である、と私は考える。日本人は集団主義を得手とし、個人主義を不得手とする。何かを集団で行う場合、全員が納得した上で動くのを好むため、決断や行動に時間がかかるがトラブルは少ない。逆に外国人は個人主義が得手で、各々が確固としたアイデンティティを持っている。そうしたバラバラな個をまとめるためには「上下・主従関係」を前提とした強力なリーダーシップが必要となるため、外国人のトップは他者の意見を聞くことなく自らの責任で周りの人間に指示を出し、命令を下す。そうしたやり方を日本人相手に行うと、日本人はそれを強権的と見なし、トップは信頼を失うのだ。
 日本ではトップであろうと下からの意見をきちんと聞き、配慮した上で統治や管理を行う必要がある。下の者はそうした配慮を示す上司を「信頼に値する」と考え、指示に従う。このようなあり方は、形式としては「上下関係」であるが、内容としては互いに信頼し、され合うという「協調性・対等性」に基づく関係と言える。トップが日本人のこのような特性を理解して統治や管理を行えば、集団や組織はスムーズに機能するのである。こうしたガバナンスの特性は、医療においても医師と他の医療従事者との関係や医師と患者との関係に大いに当てはまる。私も将来医師としてこうしたことを肝に銘じて行動したい。(596字)
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玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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