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【小論文解答】:2015年/産業医科大学/医学部/本試験/2

〔設問1〕
数学を丁寧に教わると、公式を導き出すまでの論理を時間をかけて考えた上で、自分でもう一回やることでしか身につかない「真に考える力」を養成する機会を失い、結果として応用問題ができなくなるのと同様に、ネットはすぐ疑問を解消して分かったような気にさせることで、自分でじっくり考える手間によって与えられる、さまざまな社会の問題を理解し判断し行動するために必要な「真に考える力」を身につける機会を奪っているから。(199字)

〔設問2〕
 ネット検索のメリットは「調べる時間の短縮」である。調べる時間の短縮は手に入れる情報量を格段に増加させ、より効率よく思考し行動することを可能にする。限られた人生の中で少しでも色々な事を考え行いたい人にとって、多くの情報を素早く与えてくれるネットの機能は必要不可欠なものとして肯定的に価値づけられる。デメリットは「考える時間の短縮」である。ネットの与える答えを自分の答えとして安易に処理することは、考える主体としての自己の厚みを削ってゆく。時間をかけなければ本当は答えが出ないはずの問題を人の出した答えで済ませることは、「自分が自分の人生を生きる」という最も大事なことを見失わせ、情報に振り回されてネットの道具のような人生を送ることに繋がる。したがってこれから大事なことは、このメリットとデメリットをよく理解した上で、ネットをバランスよく活用しつつ自分と向き合う時間を確保するスキルを持つことだと考える。(399字)
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プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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