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 【小論文解答】:2015年/自治医科大学/医学部/本試験/2

 この絵には4人の登場人物がいる。病気で横たわる小さな子供とその両親、そして子供を見守る医師である。粗末な椅子を2つ並べたベッドで、子供は手を垂れて眠っている。そのベッドのすぐ脇で、医師は椅子に座って子供の顔をじっと眺めている。父親はベッドの後ろに立って、その医師の顔をじっと見ている。母親は父親のすぐ横にある小さなテーブルに突っ伏しているが、その手は子供の回復を祈るかのように組み合わされている。子供の症状は一進一退で、医師と両親は一睡もせずに朝を迎えた状況であるように見える。
 私がこの絵の中の医師なら、両親に希望を持って病状を見守ろうと語りかけることで、両親を励ましたいと思う。もちろん子供の状態について、医師として軽率な判断を下すわけには行かない。しかし、子供の病気を最も心配し、不安に駆られているのが両親であることは間違いない。彼らの不安を少しでも和らげ、前向きにすることも医師の重要な使命であろう。そしてその際には、医師である自分自身が全力で責任を持って子供の病気に立ち向かうことをきちんと伝えなければならない。見守る以外に術のない両親にとって、その言葉が最も救いになるのだと私は考える。(497字)(※解答用紙形式不明)

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玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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