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【小論文解答】:2011年/関西医科大学/医学部/本試験

 家庭内介護と施設内介護のどちらでも家族と本人にとっても幸せになりうる、というのが私の意見である。家庭内介護には、住み慣れた家で自由に家族との親密な時間を過ごせるというQOL上のメリットがある一方、患者の症状の悪化について十分な対処ができないというデメリットがある。また家族の側には想像以上の負担が生じるため、患者との関係が悪化することもある。また施設内介護には、充実したケア体制により患者の健康が維持しやすいというSOL上のメリットがある一方、家族との接触が制限され、またある一定の集団生活が求められるため、自分のペースで生活できないというデメリットがある。
 家族や本人にとって最も良いのは、介護生活において患者自身のQOLとSOLとが高いレベルで保たれること、そしてそれが家族にとって過剰な負担にならないことである。そのためには、家庭と施設が介護において抱えているそれぞれのデメリットを、何らかの形で軽減することが必要となる。前者であれば医師や介護関係者、地域住民との密な連携によって家族の負担を減らし、緊急時に対処できるシステムを作り上げることが解決策となる。後者であれば家族との接触を増やすとともに、本人のQOLをより重視したカリキュラム作りを行うことが解決策となる。そうした工夫によって、家族と本人が肉体的・精神的に満足できるのであればどちらであっても幸せになれる、というのが私の結論である。(597字)
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玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

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