FC2ブログ

【小論文解答】:国民総幸福量(GNH)について

 ブータン王国が「国民総幸福量」という価値観に基づいて政策を推し進めていることに対して、私は非常に素晴らしいことであるとともに、日本でも見習うべき点が多々あるのではないか、という思いを持った。現在大半の世界では物質的・金銭的な豊かさが人間としての豊かさであると考えて政治活動や経済活動を行っている。また私たち一人ひとりも、人よりも少しでも多くの物やお金を持っている状態が「幸福」であると考えて、勉強をし、社会生活を送っている。そうした世界の大勢に乗らず、人間の幸福は「精神的な豊かさ」によってもたらされるという考えを国単位で貫こうとするのは、勇気の要ることだと思う。
 「精神的な豊かさ」とは言ってみれば「心が満たされる」状態だと思うが、その最も大きなものは「他者との関わり」によってもたらされるというのが私の考えである。誰もが「思いやり」を持って他者と接する、あるいは他者に接してもらえるような社会ならば、その社会に住む大半の人は「心が満たされる」だろう。たとえ持っているものが少なくても、それを他者と分かち合い、他者がそれで喜んでくれることを自分の喜びとできるような人間同士が係わり合う社会なら、誰もが心穏やかに暮らせるのではないか、と私は思う。
 私を含めて、日本人からはこうした精神的な豊かさが大分少なくなってきているように思う。しかし社会の弱者に眼を向け、困った人を助けるような精神は、現在の日本にも根強く残っている。日本各地で起こった災害に対して、多くのボランティアや寄付が集まったことがその証拠である。私たちはそうした人々の行為によって「精神的な豊かさ」の重要性を学び、実践することを促される。私は将来、人の健康に貢献する仕事に就く。健康であることも「精神的な豊かさ」をもたらす大きな要因である。自分の使命に誠実に向き合うことによって、少しでも他者を健康にし、それを自分の幸福とできるよう努力したい。(797字)

コメント

コメント(0)
コメント投稿
非公開コメント

プロフィール

玄武庵

Author:玄武庵
予備校講師をしながら旺文社(入試問題正解)・教学社(赤本)・Z会(実戦模試)等で作問・解答・解説等の仕事をしています。小論文は自分の頭で考えて書くことが一番大事ですが、その際の参考にしてもらえるとうれしいです。頑張ってください。(※コンテンツはすべて無料です)

カテゴリ

FC2カウンター