チームワークを成功させるためには、何よりチームを構成する人々がみな同じ目的を共有していることが必要だと私は思う。何故なら目的が明確であれば、それぞれの人々がチームの中での自分の役割をきちんと理解することができるし、意見が対立した時でも、目的に沿った解決策を考えることで対立を乗り越えることができる、と考えるからである。加えて、親密なコミュニケーションも必要だと思う。何故なら親密なコミュニケーションによってお互いの考えていることが良くわかるし、その考えによって各自が自分の考えを客観化し、軌道修正し合うことで、チーム全体が気持ちよく活動することができる、と考えるからである。そしてもう1つ、相手を信じる気持ちが必要だと思う。何故ならお互いが相手を信じる気持ちを持つと、信じてくれる相手のためにもっと頑張ろうという気持ちが芽生え、みなが目的の達成のために大きな力を発揮できる、と考えるからである。
私がチームワークの必要性を感じた経験は、高校3年生の文化祭である。各クラスから3人の委員が選ばれ、私もその1人になった。最初はとてもぎこちなかったし、物事もなかなか進まなかった。しかし委員長の発案で、各自がどのような企画を行いたいかを紙に書いて、それを1つの冊子にまとめたものを叩き台にして話し合いを始めた頃から、お互いが急速に親密になって行った。どんな文化祭にしたいのかイメージを出し合い、話を重ねるうち、だんだんと各自の役割が決まり、それぞれが目的を持って行動しそれをお互いに確認する、というルールができた。企画上手、交渉上手、設営上手、情宣上手、人集め上手がいて、時には意見が対立することもあったが、お互いを信頼しあいながら準備を進めていった。文化祭では委員全員が裏方に徹し、みなが文化祭をスムーズに進めるために最大限の努力を行った。それはまさしく、チームワークで成功させた文化祭だったと思う。(795字)
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