以前にまとめた志望理由書を書く際の大まかなポイントを、2回に分けて提示する。まずは志望理由書を書く際の前提となる確認事項について。
①確認事項
・幾つの大学を受けるか。その大学の志望理由書の枠を確認したか。
・枠の大きさ確認。小さいものだと100字程度。大きいものだと400字・600字というものまである。もちろん書く内容は字数によって異なる。
・志望動機の内容確認。医師の志望理由なのか、大学の志望理由なのか。両方聞かれているのか。大学によってどちらを重視しているのかは異なる。最近は大学の志望理由がより重視される傾向にある。
②確認事項(2)
・経歴の確認。高校を卒業してから現在までの経歴をきちんと説明できるか。どこの予備校にいったのか。何年行ったのか。大学に行っていた人は、大学名・学部・専攻・期間の確認。職歴のある人はどのような職種で何年働いたのかの確認。
・クラブ活動・部活動・生徒会活動・ボランテイア活動・体育祭や文化祭での委員活動の確認。何をどれくらい(期間)行ったのか。部長・副部長・生徒会長・副会長といった役歴の確認。どのような大会でどの程度の成績を修めたのか。
・資格の確認。英語・書道・絵画・ピアノ・華道・茶道・柔道・空手・その他資格の確認。特殊な資格であっても良い。英検は2級以上なら記述可。
・大学によっては「賞罰」の欄が設けられている。「賞罰」の罰とは過去に犯した犯罪歴のこと。前科があれば正直に記さなければ私文書偽造となる。
③確認事項(3)
・趣味・特技の確認。趣味についてはスポーツ・読書等、アピールになりうるもの。散歩・音楽鑑賞でも可だが、あまりアピールにならない。特技についても同じ。「無いけど書く」場合には、突っ込まれた時の受け答えの仕方を想定しておく。
・長所・短所の確認。自己の長所と短所は簡潔にまとめておく。両方とも書かせる場合が多いので、両方ともきちんと書けるように準備しておく。長所は医療人の資質につながるもの。短所はフォローがきくもの(長所に転じうるもの)を準備しておく。面接にて「具体例」を求められることがあるので、具体例は事前に考えておく。その場ではなかなか出て来ない。また自分の書いた長所・短所は忘れないようにする。
④確認事項(4)
・将来の展望の確認。どの科に行くつもりなのか。その理由は何なのか。地域医療に携わるつもりか、それとも都市部で先進医療に携わるつもりか。大学の求める学生像があるはずなので、それを無視して書かないこと。臨床医・研究医についても同様。また勤務医・開業医については面接対策用に事前に考えておく。海外での活動については、大学が求めていない限り、積極的に書くべきではない(基本的には書かない、というスタンスで考える)。
・最近読んだ本・心に残る本・座右の銘についての確認。大学によっては事前に書かせることがある。面接では良く聞かれる。本に関しては、内容を説明でき、どのような点に感銘を受けたかについては、必ず1つ言えるようにしておく。座右の銘はどこで見た(聞いた)のか、なぜそれが自分にとって大切なのかを言えるようにしておく。
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